ホテルカリフォルニアの冬
(以下1998年1月に自分のウェブサイトに書いた文章より転載)
ちょうど今、関東地方は今年3回目の記録的な降雪により一面白銀の世界と化しています。少なくとも僕にとっては、『ホテル・カリフォルニア』というとこのような冬の雪景色を思い出さずにはいられません。
なぜなら、このアルバムが発売された当時、僕は金沢という日本海側の町で高校生活を送っていたのですが、その冬がやはり豪雪の年で僕達はその雪になかば埋もれ、雪景色を見ながら発売されたばかりの『ホテル・カリフォルニア』というイーグルスの5枚目のアルバムに聞き狂っていたように思います。
家にいることに退屈した僕達は遅れてくるバスをあきらめて、よく歩いて街へ出たものでした。今はどうなっているのかわかりませんが、片町あたりのロック喫茶『年老いた子供』、『ラスト・サマー』などにたむろしては、暖かいコーヒーをすすり、くだらない話をしながら退屈な北陸の冬を過していました。よく店でもかかっていたこの『ホテル・カリフォルニア』は暖かい南カリフォルニアの風を寒い日本の片田舎の冬に運んでくれたのです。
しかし、少年ながらそのサウンドの背後に見隠れする何かしらの陰りあるいはイーグルスの苦悩は僕達の話題の中心でもあり、その冬のイメージとともにやがて大人にならなければならない僕達の心に焼き付いていったのです。









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