5歳
歩きだしてから、私は常に落ち着かない女の子だった。
親が少しでも、目を離したらどこか行ってしまう。
母はいつも困って、私の手を引いていたけれど、
私は、いつも周りが気になって、どこか生きたかった。
5歳になった私は、周りの子たちが、
なんて馬鹿なんだろうと思いだす。
21歳の私から見れば、私が一番馬鹿なのに。
幼稚園でも家でも、私は一人でいた。
周りに合わせる気になれないから。
砂遊びに、おままごと、レストランごっこ。
一人ですることが多かった。
レストランごっこをしている時に、
他クラスの男子に思いっきり馬鹿にされてからは、
そういう一人ごっこはなくなった。
けれど、友達といるよりは、
一人がよくて、隅で奇妙な絵を、人が死ぬような絵を
淡々とスケッチに書き込んでいた。








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